おちょこブログ

おちょこの裏ほどの器から始まったストーリー (旧タイトル:へなちょこブログ)

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# 武尊山奉行(遭難編) 

2011.05.05

連休中間は登山仲間モトヤマと群馬県の武尊山へ。

群馬県が誇る日本100名山のひとつで、ブナの原生林や、クマの出没数が多いことで知られる。


登山としても往復7時間弱が目安で、山芸人の僕らからしてもなかなかのヤリ手だと睨んでいた。

こいつは気を引き締めて行こうと。


だからまさかあんなことになろうとは。



登山口である武尊神社駐車場にはそこそこ車が停まっていたが、そのほとんどがすぐ近くの「裏見の滝」の観光が目当てで、登山客自体は少ない。


高尾山や筑波山のように行列ができるほどの混み具合は論外だけど、人が少なすぎるのも心細いものである。


登山口に進入すると、5月にも関わらず足元は全て雪。

滑るよりはマシだが、微妙な柔らかさで歩きづらいことこの上なし。

すぐに乳酸ちゃんも溜まってくる。


まあずっとは続かねえだろうと踏んでいたが、雪道が途切れたかと思えば、今度は雪解け水の道へ。

IMGP7843_convert_20110504175055.jpg

沢登りかよ。

登山口から山頂まで約7キロ。

こいつはキツそうだ。


そんな感じで休憩を挟みながら1時間ほど歩き、道はかなりの傾斜になってきていた。

もちろん足元は全て雪。

そして周囲の景色はかなり均一化されている。


そのせいか、少しボーっとしていたら登山道から反れてしまいそうな勢いである。



なーんてこと思っていた矢先、僕らは人生初の経験をする。


傾斜はかなりキツくなってきており、もはや崖登りに近い感じになっていた。

それも手をつくと雪なので半端なく冷たい。

しかも滑る。


「これキツくねーか?」とお互いに顔を見合わせる。


傾斜ばかり見ていた僕らは、そのときに久しぶりに顔を上げたのだろう、いつの間にか辿っていた足跡がなくなっていたのである。


登山道から逸れた。


下を見るも、どこまでも雪山の景色が続くだけで登山道は見分けられない。

というか急すぎてとても降りられる傾斜ではない。

人の姿も全く見当たらない。

マークーは出そう。


とにかく登山道に戻ろうということで傾斜の緩い部分を探して傾斜を横に動き始める。

幸い雪の硬さは踏むと固まる程度だったので、雪に靴を刺す感覚で慎重に進む。


手も足も雪で感覚が無くなり始めた頃、ようやく傾斜が緩く、視界が開けた場所に出た。


そのときの時刻は既に13時。

この日は夕方から雨の予報だったので、13時には山頂に到着し、夕方前には下山している予定だった。


山頂はどう考えても無理だったが、登山道を見失った以上、雨が降る前に下山できる保証もない。

寒くはなかったのが唯一の救いである。


とにかく緩やかになった傾斜を下り始める。


IMGP7846_convert_20110504171950.jpg


相変わらず辺りは単調な景色。

この単調さが実に怖い。


しばらく川沿いに下って行くと、ようやく足跡を発見。

マークーの足跡だったのかもしれないが。


そこからその足跡を頼りに30分ほど降りると、ようやく小さな案内看板へ辿り着いた。


安堵。

案内看板の通りにそそくさと駐車場まで下る。


そこには、迷って下山してきた他の登山者が何人もいた。

やっぱり登山道が分かりづらい山らしい。


山を怖えと思ったのは初めて。

何よりも、方向感覚を失うことが。

どこまで歩いても、景色が変わらないあの感覚が。

電波の無いiPhoneなんぞはミスチルが流せるくらいで何の役にも立たない。


とにかく。

登山道から逸れたと思ったら、「せっかくここまで登ったんだから…」なーんて考えは捨てて、すぐに引き返すこと。

それに尽きる。


まあいい経験をしたということで、夏の雪解けを待って登山道がハッキリしてから必ずリベンジしようと誓う。



最後に。


あれは遭難だった。


マークーが出なくてよかった。

やっぱり山は舐めたらアカン。

みんな気を付けて。



おわり
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コメント

 

なんで死ななかったの??笑

 

二枚目の写真の光景が目の前に広がってたら、確かに恐い…
とりあえず、諦めるという選択肢を持ってるふたりでよかった。おかえり

 

おれも今年は山挑戦してみたい(^_^)ゞ

 

くまも怖いけどハブもこわい。

ハブvsまんぐーすみたい。

ぶっくおふに車とめたらあかんよ。

Re: タイトルなし 

山芸人だからです。
すぐアイルランド行くのか

> なんで死ななかったの??笑

Re: タイトルなし 

あれはビビった
相方の説得がなかなか大変だったけど笑

> 二枚目の写真の光景が目の前に広がってたら、確かに恐い…
> とりあえず、諦めるという選択肢を持ってるふたりでよかった。おかえり

Re: タイトルなし 

次誘いますよホントに。
行こーさ。

> おれも今年は山挑戦してみたい(^_^)ゞ

Re: タイトルなし 

大将にタコザイツ、なおぴーにマトツ。


> くまも怖いけどハブもこわい。
>
> ハブvsまんぐーすみたい。
>
> ぶっくおふに車とめたらあかんよ。

遭難 

先週、武尊山で完全に遭難しました。
8名で登っていたのに下山路になって気がつくと後ろに誰もいない。
前に、足あとがあったので先に進んだ夫婦だと思い進むと夫婦を発見
ここで、完全に登山道を見失いました。
3名で遭難、激しい雷雨で沢の水はどんどん増えてくる。
結局、コンパスと地図を頼りに藪漕ぎしてなんとか登山道を発見したんですが
めちゃめちゃコワイですね・・・。

夏に必ずリベンジします。

Re: 遭難 

遅くなりました…。
ホント似た状況ですね。
そこそこ人気だし、もう少し整備してもいい気がします。

そろそろリベンジの季節。

> 先週、武尊山で完全に遭難しました。
> 8名で登っていたのに下山路になって気がつくと後ろに誰もいない。
> 前に、足あとがあったので先に進んだ夫婦だと思い進むと夫婦を発見
> ここで、完全に登山道を見失いました。
> 3名で遭難、激しい雷雨で沢の水はどんどん増えてくる。
> 結局、コンパスと地図を頼りに藪漕ぎしてなんとか登山道を発見したんですが
> めちゃめちゃコワイですね・・・。
>
> 夏に必ずリベンジします。

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プロフィール

おちょこの裏

Author:おちょこの裏
世界最高の町、群馬県月夜町(現 みなかみ町)に生まれ、生後1週間で東京都板橋区へやってきたかと思いきや、サッカー 登山 素潜り サーフィン 写真 自転車 ミスチル 読書 ビール が好きに。



■海外渡航歴

オーストラリア・インド・タイ・カンボジア・ベトナム・ラオス・韓国・台湾



■国内は自転車で周ってます。

関東地方一周・東京→京都・別府→福岡・八丈島一周・東京→仙台・東京横断など



■登山歴

富士山・比叡山・筑波山・八丈富士・谷川岳・瑞牆山・雁ヶ腹摺山・三国山(群馬県)・越前岳・大山・塔ノ岳・荒船山・上州武尊山・蓼科山・雄山・大汝山・燕岳・大峰山・吾妻耶山・行者ケ岳・二子山・鍋割山・黒斑山・碁石ケ峰・袖平山・伊豆ヶ岳・大菩薩嶺・川苔山・編笠山・権現岳・掃部ヶ岳・道峰山(ソウル)・高水三山・生藤山・黒檜山・日光白根山・甲斐駒ケ岳・仙丈ヶ岳・羊蹄山・一ノ倉岳・茂倉岳・奈良倉山・蝶ヶ岳・白馬岳・両神山・宝登山・雲取山・檜洞丸・妙義山・入笠山・武奈ケ岳・荒島岳・八経ケ岳・西穂高岳・伊吹山・叔母子岳・剱岳・丹沢山・岩湧山・穂高岳・涸沢・弓折岳・双六岳・槍ヶ岳・樅沢岳・三俣蓮華岳・赤岳・横岳・白山・涸沢岳・小蓮華岳・針ノ木岳・蓮華岳
・木曽駒ケ岳・大天井岳・常念岳


現在は東京にて営業を。

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