おちょこブログ

おちょこの裏ほどの器から始まったストーリー (旧タイトル:へなちょこブログ)

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愛鷹山奉行 

2010.12.14

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(愛鷹山登山口)


先週末は今年の登り納めということで、仲間たちと共に愛鷹山(あしたかやま)へ。

例によって金曜日の夜に新宿を出て、ミスチルとKREVAの挟み撃ちを喰らいながら東名高速を飛ばし、23時頃に愛鷹山の麓である沼津市に到着。

まるでそれが当たり前かのように宿のチェックインを遅らせ、まるでそれが当たり前かのように夜中の愛鷹山の山道に直行。


無論、深夜の山道に現れる野生動物に会うためだ。


前回(三国山)、前々回(雁ヵ腹摺山)と二回連続で野生動物との遭遇を逃していた僕としては、今回にかかる期待は非常に大きかった。

それも登り納めなのだから。

もはや野生動物の探し納めと言っても過言ではないだろう。


というわけで沼津方面から愛鷹山の険しい山道に突入し、この付近の山々では出没率がNo1である鹿の出現に期待を膨らます。


車道に雪は全く無く、凍結の心配もなさそうだ。


かなり奥地まで登り、道幅はギリギリ車一台分、両サイドにはスギの木が整然とそびえ立ち、動物たちを包み込んでいるであろう暗闇をその隙間にたたえたいる。


今や見慣れた光景。

出そうな雰囲気。

条件は全て揃っていた。


しかしチェックインに間に合うギリギリの時間になっても、一向にヤツは現れない。


外の気温は零度ほど。

やはり冬眠中なのか。

一瞬、鹿の生態系について思考を巡らすが、もちろんそこまでの知識はない。


さらに奥まで進み、車道がその原型を失いかけてきた頃、僕らはついに諦めた。

「引き返そう・・・宿のチェックインもあるし・・・。」

僕がそう告げ、反対する者もいなかった。


しぶしぶ車をUターンさせ、登りよりもスピードを出して山道を下っていった。


車内の空気は完全に凍りついている。

誰もがトンボ帰りを余議なくされた現状に打ちひしがれていた。


そのときだった。


右側からスギの木が一本だけ車道に若干飛び出している。

そしてやたらと太い。


スピードが出ていたため、気づいた直後にはそのスギの木の横にまで車は来ていた。


次の瞬間には助手席に座っていた仲間の一人が叫んでいた。

「出た」と。


一気に沸き立つ車内。

まるでミスチルのライブのオープニングで桜井和寿にスポットライトが当てられた瞬間の会場のように。


スピードを緩めて右の飛び出たスギの木を見ると、てっぺん部分に白い光を湛えた小さな玉が二つ付いている。


目だ。


スギの木ではなかった。


鹿だった。


それも、信じられないデカさの。



慌てて一眼レフを準備したが、車は停まりきれず、すぐに通り過ぎてしまった。


またしても撮り損ねた。


なんたる失態。


この記事を書いている今この瞬間、僕は猛烈に「言葉」の限界を感じている。

そして、シンプルに視覚で訴える「写真」というものの必要性を再認識している。


言葉であの鹿がデカかったことをどんなに綴ろうと、太く育ったスギの木と間違えるほどの鹿のあの迫力を伝えきることはできない。

そんな限界を感じたから写真を始めたのに。

へなちょこすぎる。


いや、まだあった。

聴覚。


あの前代未聞のサイズの鹿を見た直後、苦し紛れに回したアイフォンの動画をYoutubeに載せたので、興味のある方は見てください。

映像は暗い山道しかないけれど、僕らの興奮具合が音声として十分に伝わるかと思います。

ここに載せてもよかったけど、あまりにも興奮しすぎていて何か若干恥ずかしかったのでやめました。

Youtubeで“愛鷹山にて”で調べれば出てきます。


とにかく、登り納めにふさわしい、この上ないフィナーレを飾ることができたのは確かだ。

今でもあの鹿の姿は、僕の右目に焼き付いている。

それはもう根性焼きのように。


やはり、本物の感動というのは、無意識のとき偶然訪れる。

それを立証してくれるのが深夜の山だ。



さて。

ここからようやく登山の話に入っていこうと思う。


僕らが登ったのは愛鷹山の最高峰である越前岳。

その標高は1504Mと、谷川岳や瑞牆山を制してきた僕らとしては物足りないレベル。

冬場というこもあって、安全性を考慮して妥協案として挙がった山だった。


とはいっても、登山途中に振り返れば目の前にそびえ立つ富士山は圧巻だし、最後30分くらいの登山道は雪で覆われガチ感を十分与えてくれた。

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(越前岳登山道より)


頂上はあまりにも寒くガスが立ち込めていたので早々に下った。



帰りは湯河原にあるという友人の実家のお世話に。


IMGP7554_convert_20101215231037.jpg
(獲れたての魚たち)


この地域の魚の脂のノリは半端ではない。

下衆ヤバ夫の顔の脂のノリくらい。


帰りには友人のオカンに何故か大量のみかんと自家製の味噌を持たされた。

どう考えても背中にしょった登山用のバックパックより重かった。



というわけで愛鷹山奉行も終了。

同時に今年度の登山も終了。


いつも通り登山記録というよりナイトサファリの記録になってしまったけれど、来年度もこの調子で登山奉行の記事を書いていきたい。


「初登り」はどこがいいかね。


おわり
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おちょこの裏

Author:おちょこの裏
世界最高の町、群馬県月夜町(現 みなかみ町)に生まれ、生後1週間で東京都板橋区へやってきたかと思いきや、サッカー 登山 素潜り サーフィン 写真 自転車 ミスチル 読書 ビール が好きに。



■海外渡航歴

オーストラリア・インド・タイ・カンボジア・ベトナム・ラオス・韓国・台湾



■国内は自転車で周ってます。

関東地方一周・東京→京都・別府→福岡・八丈島一周・東京→仙台・東京横断など



■登山歴

富士山・比叡山・筑波山・八丈富士・谷川岳・瑞牆山・雁ヶ腹摺山・三国山(群馬県)・越前岳・大山・塔ノ岳・荒船山・上州武尊山・蓼科山・雄山・大汝山・燕岳・大峰山・吾妻耶山・行者ケ岳・二子山・鍋割山・黒斑山・碁石ケ峰・袖平山・伊豆ヶ岳・大菩薩嶺・川苔山・編笠山・権現岳・掃部ヶ岳・道峰山(ソウル)・高水三山・生藤山・黒檜山・日光白根山・甲斐駒ケ岳・仙丈ヶ岳・羊蹄山・一ノ倉岳・茂倉岳・奈良倉山・蝶ヶ岳・白馬岳・両神山・宝登山・雲取山・檜洞丸・妙義山・入笠山・武奈ケ岳・荒島岳・八経ケ岳・西穂高岳・伊吹山・叔母子岳・剱岳・丹沢山・岩湧山・穂高岳・涸沢・弓折岳・双六岳・槍ヶ岳・樅沢岳・三俣蓮華岳・赤岳・横岳・白山・涸沢岳・小蓮華岳・針ノ木岳・蓮華岳
・木曽駒ケ岳・大天井岳・常念岳


現在は東京にて営業を。

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