おちょこブログ

おちょこの裏ほどの器から始まったストーリー (旧タイトル:へなちょこブログ)

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魔の山奉行 

2010.08.23

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(谷川岳山頂より)


社会人二年目の夏も終わりが近づいてきた先週末は、ほぼイノシシのイノシシによるイノシシのための政治だった。

イノシシに関しては後ほど詳しく書くけど、要するに群馬県は谷川岳を制覇してきた話。


谷川岳は世界一遭難者数が多い山として知られ、その数はかの有名なエベレスト大先生の178人(累計)をはるかに上回る780人。

僕の生まれ故郷であり、僕の100分の1くらいの身長で笑顔を絶やさず、世界一かわいいと噂の僕のおばあちゃんが住んでいる群馬県北部に、そんな山があるわけだ。

ばあちゃんに谷川岳に行く話をすると、いつもの優しい笑顔は消え去り、まるで稲淳のような表情と口調で
「気ぃぃを付けろぉ…」とだけ言うのであった。


そんな谷川岳は別名「魔の山」と呼ばれている。

惜しいことに、逆から呼んだら「まやのま」である。

標高は2000m弱とエベレストとは比較にならないが、ゴツゴツしがちな地形と、下から観たときの山頂の禍々しさ、そしてその遭難者数を考えれば確かに「魔の山」なのかも。


さて。

今回は金曜日の仕事後に関越道をミスチルがんがんで安全運転で走行し、あらかじめ谷川岳登山口付近の水上町まで向かったのだけれど、そこで出会った「ヤツ」のことを書きたい。

夜中の0時過ぎに水上温泉郷にある無料の駐車場に到着。

そこでちょっと飲んでから車の中で寝ようという計画だったんだけど、連れが「魔の山の前に行っても車停めるとこあんじゃね?」と馬鹿なことを言いだしたのでとりあえず魔の山まで向かってみることに。


しかし水上温泉郷を抜けて山道に入ったときの暗黒にビビった僕らは谷川岳登山口を前にしてすぐに水上温泉郷の駐車場に引き返した。


しかし時すでに遅し。

少し先に車のライトに照らされて白っぽく光っている巨大な物体が道を横切っている。

僕は思わず車のスピードを落とし、「おい!タヌキだよタヌキ!」と叫んだ。

しかし助手席の座っていた連れは「イノシシだろイノシシ!」と叫んだのであった。


目の前約1mまで近寄ると、その白い物体は反対側の壁の匂いを意味もなく嗅ぎ、アホ面で僕らを睨みつけた次の瞬間、車線左側の山の中へアホみたいに逃げて行った。


頭の先に向かって殺人的に伸びる首、短い足に比べてやたらデカい図体、あれは完全にイノシシだった。


あのときの興奮は僕の全てのボキャブラリーを集約しても、とても文章で表現できるものではない。

助手席の連れは「この先の人生、好きな動物を聞かれたら迷わずイノシシって答えるよ俺は」と意味不明なこと言っていた。


あれほど写真に収めることができずに後悔したことはない。

写真好きを豪語しているにも関わらず、何たるミステイク。


仕方なくYouTubeのイノシシ動画を借りることを許してほしい。


(「決定的瞬間」YouTubeより)


さすがは魔の山である。

魔物がいるくらいだから、イノシシなんぞは東京で言うノラ猫くらいのテンションなのだろう。
(※魔物はいません)

結局無事に水上温泉郷の駐車場に戻った僕らは、イノシシのネタだけで夜中の3時まで飲んでいた。

とりあえずイノシシは思ったより白い。 そしてアホっぽい。



さて。

ほとんど眠れずに7時を迎えた僕らは今度こそ谷川岳に向かった。


ここまで茶化して書いてきたけど、実際に多くのクライマーの命を奪ってきた恐ろしい山、というのが群馬人の認識であるらしい。

ただ、今現在は一般的な登山道(土合~ロープウェイ~天神平~山頂)を歩くだけなら安全だと言われている。

夏の時期は観光客も多い。


そこで僕らは谷川岳駐車場のおっちゃんに確認した上で、ロープウェイを使わずに登ってみた。

かなりキツかったけど、僕らのような若造なら根性出せば登れるレベルである。


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こんな感じで途中には鎖を使って登るエリアもあり、アウトドア感を十分に楽しめる山だと言えるでしょう。


帰りはさすがにロープウェイを使って下山。

無事に魔の山を制覇したのであった。


孫の成長した姿を見せずにはいられないということで、帰りは月夜野町(現みなかみ町)のばあちゃんちへ。

そこで月夜野町名物の「とり飯」を頂いた。

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(月夜野名物「とり飯」)


このとり飯の味は、東京では味わえない。

タレが違うんだよタレが。

つくづく、ばあちゃんの味覚には敵わないと思った。

ただイノシシ飯じゃなかったことが残念だが。



というわけで魔の山奉行終了。


ほとんど登山について書いてない気がするけど悪しからず。

群馬という海のない県で生まれたからなのか、やっぱり僕は「海よりも山」派。


次は立山にでも行きたいね。




おわり
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おちょこの裏

Author:おちょこの裏
世界最高の町、群馬県月夜町(現 みなかみ町)に生まれ、生後1週間で東京都板橋区へやってきたかと思いきや、サッカー 登山 素潜り サーフィン 写真 自転車 ミスチル 読書 ビール が好きに。



■海外渡航歴

オーストラリア・インド・タイ・カンボジア・ベトナム・ラオス・韓国・台湾



■国内は自転車で周ってます。

関東地方一周・東京→京都・別府→福岡・八丈島一周・東京→仙台・東京横断など



■登山歴

富士山・比叡山・筑波山・八丈富士・谷川岳・瑞牆山・雁ヶ腹摺山・三国山(群馬県)・越前岳・大山・塔ノ岳・荒船山・上州武尊山・蓼科山・雄山・大汝山・燕岳・大峰山・吾妻耶山・行者ケ岳・二子山・鍋割山・黒斑山・碁石ケ峰・袖平山・伊豆ヶ岳・大菩薩嶺・川苔山・編笠山・権現岳・掃部ヶ岳・道峰山(ソウル)・高水三山・生藤山・黒檜山・日光白根山・甲斐駒ケ岳・仙丈ヶ岳・羊蹄山・一ノ倉岳・茂倉岳・奈良倉山・蝶ヶ岳・白馬岳・両神山・宝登山・雲取山・檜洞丸・妙義山・入笠山・武奈ケ岳・荒島岳・八経ケ岳・西穂高岳・伊吹山・叔母子岳・剱岳・丹沢山・岩湧山・穂高岳・涸沢・弓折岳・双六岳・槍ヶ岳・樅沢岳・三俣蓮華岳・赤岳・横岳・白山・涸沢岳・小蓮華岳・針ノ木岳・蓮華岳
・木曽駒ケ岳・大天井岳・常念岳・奥穂高岳・ジャンダルム


現在は東京にて営業を。

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