おちょこブログ

おちょこの裏ほどの器から始まったストーリー (旧タイトル:へなちょこブログ)

<<都会育ちの徳  | ホーム | 未完>>

海で貝を採らない理由 

2015.06.20

安保法案が違憲かどうかとか、そんなたいそうな話の前に、身近なところにも際どい法律やルールはたくさんある。



その最たるものが漁業法だと僕は思っている。



一例を挙げれば、海に勝手に潜って貝やエビを採ると捕まる、というアレ。




それは貝や甲殻類に限った話ではなくて、場所や採取の方法によっては魚も検挙の対象となる。




終いには遊漁禁止!と書かれた看板が大きく掲げられているケースも少なくない。



この国では、水に入ること自体を悪とする風潮がとどまることを知らない。




しかし当然、海は誰のものでもない。



山登りと一緒で、そこに立ち入ること自体が無闇に規制されるのは健全ではない。



漁業権を持つ漁師が稚貝を放流しているから一般人が勝手にサザエを採っちゃダメだと言うが、そのサザエが放流したものなのか天然なのかは一見して分からない。



その遊漁者に悪意があるかどうかを判断するのも難しい。




そう、あまりにもグレーで明確なルールを決めにくく、要するに面倒くさいから、既得権益を持つ漁師の主張が優先された法整備になるわけだ。



しかしその内容は極めて曖昧だ。


場所によっては、「潜って採るのはOKだけどシュノーケルは使っちゃダメ」とか、もはや意味不明な文言が整然と羅列されている。



そしてそんな突っ込みどころ満載の頼りないルールであることを、皆が自覚している。



だからとりあえず、ウエットスーツを着て潜っている人を見かけたら、「何しとんじゃボケェ!!」とドヤすことになる。


有無を言わさぬとはこのことかと思わせるくらい、有無を言わさぬ感じで。



そんなコミュニケーションだから、交渉の余地などありはしない。



・貝なんて採ってません。


・ただのシュノーケリングです。


・三度のメシより海が好きです。


・カッコいい船ですね。


・カッコいいヒゲですね。



これらは全て通用しない。



もちろん全ての漁師が上のような一方的な言い方をするわけではないが、こういう何の問題解決にもなっていない物言いと、それに対する行き場のない反漁師感情が、大半を占めているように感じる。



これはコミュニケーション能力が低すぎるとかそういうことではなく、もっと根深いところに問題がある。




海に潜って漁師に通報されて海上保安庁が来たら、彼らは99%漁師の肩を持つでしょう。

何も採っていなくても。



既得権益の横行ここに極まれりって感じだが、その場を収めるためには現状では仕方がない。


たとえば、その海の清掃活動をしたり、資源を守ろうと積極的に動いているのは間違いなくビジターである僕たちではなく、地元の漁師だからだ。


そして彼らはその海を荒らされれば食い扶持を無くすが、僕らはその限りではない。




しかし僕らだって、海を荒らすつもりなんて毛頭ない。


だから衝突し、曖昧な法整備のために本音が混じり合うことのない冷戦となる。



つまり何が言いたいのかというと、ルール(法)なんてものには何の意味もないってこと。


僕たち人間を前にすれば完璧であるはずはなく、建前の域を越えることはない。


弁護士さんには怒られそうだけど、残念ながらそうなんだ。



KREVAが言うように、ルールなんてものはなく、あるのはマナーで。



僕たち海通いの輩が、誰に言われるでもなく、海の資源を、その美しさを守ろうとする自主的なマナーに比べれば、現状の法やルールなんてのは何の実効性も持たない。


人間が何かを判断するにあたっては、まだまだ感情論が先を行く。



実際、海の清掃活動にも参加したりして、漁師とコミュニケーションを取り、終いには酒でも飲み交わして、その海で遊ぶことを黙認されているビジターもいる。



結局は、そういうことだ。



僕たちは、しょうもない内容の漁業法によってドヤされているわけではない。



コミュニケーションが足りてないだけであって。



仕事でもよくあるけれど、「そういう決まりなんで…」とか、「今までそうだったから…」とか、最初からルールや経験則を笠に着るスタンスは間違いなく嫌われる。




違憲だから、ここ数十年やってなかったから、戦争をしないわけじゃないでしょう。



みんなが悲しむことになるから、したくないわけで。




しかし残念ながら、僕たちが海で貝を採らないのは、違反だからだ。



それも、納得のできないルールの。




次の議論は、漁業法の合憲性で決まりで!







おわり
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://henachoko0913.blog3.fc2.com/tb.php/349-af7fad6b

 | HOME | 

プロフィール

おちょこの裏

Author:おちょこの裏
世界最高の町、群馬県月夜町(現 みなかみ町)に生まれ、生後1週間で東京都板橋区へやってきたかと思いきや、サッカー 登山 素潜り サーフィン 写真 自転車 ミスチル 読書 ビール が好きに。



■海外渡航歴

オーストラリア・インド・タイ・カンボジア・ベトナム・ラオス・韓国・台湾



■国内は自転車で周ってます。

関東地方一周・東京→京都・別府→福岡・八丈島一周・東京→仙台・東京横断など



■登山歴

富士山・比叡山・筑波山・八丈富士・谷川岳・瑞牆山・雁ヶ腹摺山・三国山(群馬県)・越前岳・大山・塔ノ岳・荒船山・上州武尊山・蓼科山・雄山・大汝山・燕岳・大峰山・吾妻耶山・行者ケ岳・二子山・鍋割山・黒斑山・碁石ケ峰・袖平山・伊豆ヶ岳・大菩薩嶺・川苔山・編笠山・権現岳・掃部ヶ岳・道峰山(ソウル)・高水三山・生藤山・黒檜山・日光白根山・甲斐駒ケ岳・仙丈ヶ岳・羊蹄山・一ノ倉岳・茂倉岳・奈良倉山・蝶ヶ岳・白馬岳・両神山・宝登山・雲取山・檜洞丸・妙義山・入笠山・武奈ケ岳・荒島岳・八経ケ岳・西穂高岳・伊吹山・叔母子岳・剱岳・丹沢山・岩湧山・穂高岳・涸沢・弓折岳・双六岳・槍ヶ岳・樅沢岳・三俣蓮華岳・赤岳・横岳・白山・涸沢岳・小蓮華岳・針ノ木岳・蓮華岳
・木曽駒ケ岳・大天井岳・常念岳


現在は東京にて営業を。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR