おちょこブログ

おちょこの裏ほどの器から始まったストーリー (旧タイトル:へなちょこブログ)

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歴史小説かじり 

2010.04.04

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(井の頭公園より)


大学受験の選択科目に政治経済を選んだ僕はこれといって歴史を勉強したことがないし、歴史小説など読んだこともなかったし、いま流行りの坂本竜馬にもあまり興味がなかったんだけど、恩師から司馬遼太郎の代表作の文庫本を頂いたことを期に、そりゃあもうハマりそう。

まあ井上雄彦の『バガボンド』は面白いと思えていたから、歴史小説も読み始めれば何かしら感じるもんはあるんだろうとは思ってたけど。


(ブクログ あくっちゃん→http://booklog.jp/users/inhkkzより)


『世に棲む日日』は吉田松陰とその後継者である高杉晋作の話なんだけど、日本における『旅行』という概念のエッセンスが詰まってる、らしい。

まだ4篇あるうちの1つしか読んでないから何とも言えないけど、すでにその要素は読み取れる。


「・・・・ゆくさきざきの蔵書家から書物をかりて読み、人物がいるときけばそれをたずねて意見をきき、いわば花から花へ移る蝶のように自分自身を移動させつつ、そのようにして蜜を吸ってゆく。」


これは平戸へ旅をする松陰の様子を著者が表現したものだけど、まさしく旅のエッセンスってやつだろう。

そしてこんな旅のスタイルを体現できたことは、吉田松陰という人物の素直で柔軟な性質、生き様に起因しているはず。

著者も、松陰の性質について、

「つねに物の理を尊び、それに服しようとする姿勢がこの若者にはある。」

って書いてる。


確かになんでも受け入れようとする姿勢であればあるほど、旅行は楽しいしね。



僕は本を読んでる間の時間が楽しくて没頭できてれば良いだけで、モノの考え方のヒントみたいなものを得ようとして本を読むタチではないんだけど、歴史小説を読むと、その登場人物の考え方にやたらと納得できる。説得力がある。

それは歴史上の人物によって形成されてきた環境とか思考回路が少なからず基になって今現在があるっていう当たり前のことを本能的に感じていることと、その人たちが経験してきたことや、環境は絶対的なものであって、それを今さら僕たちが経験したり、それについて干渉したりすることは絶対にできないっていう2つの理由によるもんだと思う。

無意識のうちに尊敬してるというか。

「すべて良き書物を読むことは、過去の最もすぐれた人々と会話をかわすようなものである」っていうデカルトの有名な名言があるけど、まさにその通り。


『世に棲む日日』の中で、稽古の一環である読書中に汗だくになってかゆくなった顔を手で掻いただけの松陰を、家庭教師である玉木文之進が、「痒み(かゆみ)は私。掻くことは私の満足。それをゆるせば長じて人の世に出たとき私利私欲をはかる人間になる。だからなぐるのだ」といって崖から突き落として半殺しにするシーンがある。

今なら間違いなくパワハラで訴えられるであろうこんな行為も、「侍の定義は公のためにつくすものであるという以外にない。だから私情は徹底的に排するべきだ」なーんていう玉木文之進の指導方針を読んじゃうと、「昔はそーゆうもんだったのか。」と妙に納得し、頭ごなしに否定することはできなくなるわけだ。


そこが歴史小説の凄いところ。


大学の卒業論文では、沢木耕太郎の『深夜特急』を題材にして『日本人バックパッカー論』を書いたけど、司馬遼太郎を題材にしても面白かったかも。


まぁ堅苦しいことは置いといて、『世に棲む日日』はアツいから是非。



おわり
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コメント

 

司馬遼太郎熱いですよね。
司馬さんの小説はとにかく情報量が多い。

燃えよ剣も最高ですよ。絶対、土方歳三ファンになると思いますよ!

じゅんへ 

土方歳三ね

世に棲む日日読み終わったら読むわ。

とりあえず新歓合宿くるっしょ?

 

そのころに就活終わってたら行きます~

じゅんさん 

待ってます。

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おちょこの裏

Author:おちょこの裏
世界最高の町、群馬県月夜町(現 みなかみ町)に生まれ、生後1週間で東京都板橋区へやってきたかと思いきや、サッカー 登山 素潜り サーフィン 写真 自転車 ミスチル 読書 ビール が好きに。



■海外渡航歴

オーストラリア・インド・タイ・カンボジア・ベトナム・ラオス・韓国・台湾



■国内は自転車で周ってます。

関東地方一周・東京→京都・別府→福岡・八丈島一周・東京→仙台・東京横断など



■登山歴

富士山・比叡山・筑波山・八丈富士・谷川岳・瑞牆山・雁ヶ腹摺山・三国山(群馬県)・越前岳・大山・塔ノ岳・荒船山・上州武尊山・蓼科山・雄山・大汝山・燕岳・大峰山・吾妻耶山・行者ケ岳・二子山・鍋割山・黒斑山・碁石ケ峰・袖平山・伊豆ヶ岳・大菩薩嶺・川苔山・編笠山・権現岳・掃部ヶ岳・道峰山(ソウル)・高水三山・生藤山・黒檜山・日光白根山・甲斐駒ケ岳・仙丈ヶ岳・羊蹄山・一ノ倉岳・茂倉岳・奈良倉山・蝶ヶ岳・白馬岳・両神山・宝登山・雲取山・檜洞丸・妙義山・入笠山・武奈ケ岳・荒島岳・八経ケ岳・西穂高岳・伊吹山・叔母子岳・剱岳・丹沢山・岩湧山・穂高岳・涸沢・弓折岳・双六岳・槍ヶ岳・樅沢岳・三俣蓮華岳・赤岳・横岳・白山・涸沢岳・小蓮華岳・針ノ木岳・蓮華岳
・木曽駒ケ岳・大天井岳・常念岳・奥穂高岳・ジャンダルム


現在は東京にて営業を。

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