おちょこブログ

おちょこの裏ほどの器から始まったストーリー (旧タイトル:へなちょこブログ)

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本屋論 

2014.05.21

僕は人並み程度には本を読む。


読書家とまでは言わないが、通勤とか待ち合わせとか、いわゆる空き時間には基本的に本を読む。


それは愛煙家にとってのタバコのようなものだから、切らしてはいけないわけで、そのときに読んでいるものが読み終わる前に、次に読む本を手に入れておく必要がある。


居酒屋に入る前に、タバコの残数を確認し、少なくなっていたら一箱買っておくアレだ。



そんなわけで、常日頃から本屋にも行く。


僕は基本的に小説しか読まない。


そして、よほど好きな作家の期待の新作でない限り、単行本では買わない。


だから、本屋でのほとんどの時間を文庫コーナーで費やす。



店頭の打ち出しコーナーで足を止めないことはないが、ここ数年は取り上げられる作家がほとんど変わっていない(村上春樹、池井戸潤、東野圭吾…)ので、あまり気にしない。



とはいっても僕の趣味も偏っていて、大体は好きな作家で選ぶ。



複数の作家の名前を意識しながら、文庫コーナーの各列を網羅していく。



そんなことを繰り返すうち、僕は本屋の最大の欠陥に気付いてしまった。



いや、とっくに気付いてはいたけど、ようやく筆を執るに至った。




文庫コーナーは、まず間違いなく、出版社ごとに棚分けされている。


そして各出版社の棚の中でようやく、あいうえお順に陳列されている。



特に小説というジャンルにおいて、好きな出版社で本を選ぶ人はほとんどいないでしょう。


「最近は垣根涼介がいいねぇ…」と、「ミステリーばっかり読んでます。」は聞いたことあるけど、「最近は専ら小学館でしょ!」は聞いたことない。



なぜなら、同じ作家であっても、もちろん同じジャンルであっても、複数の出版社から作品を出していることが多々あるからだ。



なのに本屋は出版社で分けている。


だから僕らは、ある作家のある作品を探すために、複数の棚を見て回らなければならない。


これは僕ら読者からしたら弊害でしかない。



ここからは僕の想像だけど、本屋に営業をかけてくるのは作家本人ではなく出版社だろうから、その商談の末にはそのような棚分けになるんだろうし、本屋側としても、仕入れ先の大元である出版社ごとに在庫管理をするのが最も効率的だ。


返本制度もあるしね。



全くもって顧客無視、企業間、もしくは企業内の事情が店頭に全面に出てしまった典型例。



ただ唯一、同じ出版社であれば本のジャケットが統一されているから、綺麗に陳列できるというメリットはあるだろうけど、どうしても、分かりづらさ、探しづらさが先に立つ。




ターミナル駅に程近い巨大な本屋に立ち寄るような人たちは皆忙しい。


早く帰りたい。


少ない検索コーナーに並んで画面をポチポチする時間なんてあるわけもない。



そんなわけもあって、アクセスは多少悪くなるケースが多いけど、僕らはブックオフに足を伸ばす。


ご存知のとおり、古本屋は全版社統一のあいうえお順を採用しているところが多い。


一度消費者の手に渡ったものだから、本はもはや出版社の所有物ではない。


当然のことながら、出版社にお伺いを立てたり、媚を売る必要はない。



立ち読みOKなのはちょっと残念だけど、古本屋なのに、実に探しやすい。


そして、安い。


もちろん古本屋だから、あるもんはあるし無いもんは無いが、そんな不確定要素がリピーターを生む。


なんと素晴らしいビジネスモデルか。




でも僕は、一般書店の存在意義を信じている。


まぁ具体的にはよく分からないんだけど、よく通っている。




というわけで、出版社という国境を取っ払って、本屋のコスモポリタニズムを掲げる猛者の出現を切に願う。



この長い長い出版不況から抜け出すために。




※僕は出版業の関係者ではなく、本屋が好きなただのチンピラです。




おわり
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コメント

 

完全に同意です。著者はわかっていても出版社が分からないと見つけられない本屋って不便だなーと思ってました。
この点、大学生協は著者ごとに並べられていて前衛的でしたね。

Re: タイトルなし 

久しぶり。なるほど生協はそうだった!その話この記事に入れたかったわ。笑

> 完全に同意です。著者はわかっていても出版社が分からないと見つけられない本屋って不便だなーと思ってました。
> この点、大学生協は著者ごとに並べられていて前衛的でしたね。

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おちょこの裏

Author:おちょこの裏
世界最高の町、群馬県月夜町(現 みなかみ町)に生まれ、生後1週間で東京都板橋区へやってきたかと思いきや、サッカー 登山 素潜り サーフィン 写真 自転車 ミスチル 読書 ビール が好きに。



■海外渡航歴

オーストラリア・インド・タイ・カンボジア・ベトナム・ラオス・韓国・台湾



■国内は自転車で周ってます。

関東地方一周・東京→京都・別府→福岡・八丈島一周・東京→仙台・東京横断など



■登山歴

富士山・比叡山・筑波山・八丈富士・谷川岳・瑞牆山・雁ヶ腹摺山・三国山(群馬県)・越前岳・大山・塔ノ岳・荒船山・上州武尊山・蓼科山・雄山・大汝山・燕岳・大峰山・吾妻耶山・行者ケ岳・二子山・鍋割山・黒斑山・碁石ケ峰・袖平山・伊豆ヶ岳・大菩薩嶺・川苔山・編笠山・権現岳・掃部ヶ岳・道峰山(ソウル)・高水三山・生藤山・黒檜山・日光白根山・甲斐駒ケ岳・仙丈ヶ岳・羊蹄山・一ノ倉岳・茂倉岳・奈良倉山・蝶ヶ岳・白馬岳・両神山・宝登山・雲取山・檜洞丸・妙義山・入笠山・武奈ケ岳・荒島岳・八経ケ岳・西穂高岳・伊吹山・叔母子岳・剱岳・丹沢山・岩湧山・穂高岳・涸沢・弓折岳・双六岳・槍ヶ岳・樅沢岳・三俣蓮華岳・赤岳・横岳・白山・涸沢岳・小蓮華岳・針ノ木岳・蓮華岳
・木曽駒ケ岳・大天井岳・常念岳


現在は東京にて営業を。

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