おちょこブログ

おちょこの裏ほどの器から始まったストーリー (旧タイトル:へなちょこブログ)

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インド人論 

2013.04.06

今更ながら、そして唐突ながら、僕はインドに二ヶ月ほど行ったことがある。

一番安い4等寝台列車を駆使して、ほぼ全土を徘徊した。


もはや死語になりつつある?いわゆる「バックパッカー」に憧れて。

というか、その響きに憧れて。



昔のブログから読んで頂いている方はご存知かもしれないが、インド旅行記なるものを約12シリーズに渡って書いたこともある。

まさに暇人の産物。



ちなみに大学の卒業論文では、「現代日本人バックパッカー論」などというものまで書いた。

ジャック•ケルアックを引き合いにして、まずはいわゆる「ヒッピー」を勝手に定義付けし、そこから無理やり展開して日本人バックパッカーをこれでもかというほど語った。


それはまたいつかこのブログに転載するとして。



ちなみに、超ちなみに、大学時代は御多分に洩れずサッカーとバイトしかしていなかったので学業成績は惨憺たるもので、卒業要件となる必須の単位取得もギリギリどころではなくギリギリギリくらいだったが、卒業論文の評価だけは最も高い「秀」を頂いた。



と、少し自慢が出たところで、何が書きたいのかというと。


海外貧乏旅行をする人間が好んで行くアジア諸国、中でも最も滞在期間の長かったインドの人間について書いておきたいと。


きっかけは、友達が初の海外貧乏旅行に出るとのことで、適当にインドをオススメしておいたんだけど、話しているうちに記憶が蘇って何だか楽しくなってしまったからという。



僕は沢木耕太郎ではないので、全てを投げ出してまた旅に出るようなことはしません。

代わりにインド人に想いを巡らせるだけです。


いつも通り予防線を張っておきますが、ここから先に語られるインド人像は僕自身が実際にインドに行って感じた僕自身の独断と偏見によるものなので、悪しからず。



結論から言うと、インド人とは、矛盾と単純という二つの「じゅん」を兼ね備えた民族である。

それはもう「インド人」じゃなくて「インドじゅん」でもいいんじゃないかというくらいに。



まず矛盾のほうだけど、それは、我々無宗教国家日本の人間によるインド人への強烈な宗教国家イメージと、その実情との乖離である。

要するに、インド人って宗教を物凄く信じていて、寸分違わずその宗教を全うしているイメージがあるけれど、実際はちょっと違うってこと。



インドでは、左手は不浄とされており、食事は全て右手のみを使用し、左手はトイレ等で使うと云われている。

いいねいいね。こーゆうルールに触れるのって、バックパッカーしてるっぽくていいよね。



しかし、僕が実際に屋台で見た光景は、インド人のほとんどが普通に左手も使ってチャパティを食っている姿だ。

食ったあと、カレーで汚れた左手を普通に舐めてもいた。


なんという矛盾。

僕の初バックパッカー旅行を返せと。


ちなみにインドではナンは高級で、ナン生地を極めて薄く伸ばしたチャパティが主食となっている。



まぁでも僕も右手だけじゃしんどかったから、左手も使えて安心したのを覚えている。



そしてもう一つ。

それは聖地バラナシのガンジス川へ、朝日を見に行ったときのことだ。


ガンジス川、特にバラナシ付近では、沐浴といってガンジス川の水を浴びて身を清めるという宗教行為が盛んである。

まだ自分で立てないような赤ん坊にも「大きくなあれ」と言わんばかりにどんどん頭から水をかぶせるので、明らかに溺れそうになっているんだが、そんなのお構い無し。

そんな赤ん坊は、大きくなって子供ができたらきっと同じことをするんだろう…。


そして、どーしても許せなかったのが、早朝にガンジス川の水に浸かってシャンプーをするインド人の姿だ。


普通に沐浴と書いたが、バラナシのガンジス川は物凄く汚い。

汚いというのは物理的に汚いということなので、誤解のなきように。


そんな泥水のような水で実に嬉しそうにシャンプーをしている。

逆に頭が汚くなっていることには誰も気付いていない。


ああ矛盾。


いや、気付いているのかもしれないが、「ゆーてもガンジス川だしねー」と思っているのだろう。

恐るべしヒンドゥー教。




そして単純のほう。

インドでも、他アジア諸国の例と違わず、ぼったくりが横行している。


屋台でジュースを頼めば、二倍くらいの値段を吹っかけてくるなんてのはザラだ。

しかし、その手法があまりにも分かりやすい。


例えば、12ルピーのところをしれっと「トゥエンティルピー」と言ってくる。

そこで20ルピーを出すほど馬鹿ではない僕が、「トゥエルブだろ」と言いながら12ルピーだけを差し出すと、「ん?最初からトゥエルブだって言ったけど?」みたいなことを言ってくる。

ぶん殴ってやろうかと思ったが、慣れてくるとその単純さが可愛く思えてくる。



タクシーでは。


目的地まで3キロのところを30分ほどかけて走ったタクシーがいた。

途中高速っぽいところに乗ったのでおかしいと思った僕は後部座席から声をかけたが、「こっちのほうが早く着くよ。」と。

早く着くってすでに遅すぎなんだよこの野郎、と思ったけどインドにもだいぶ慣れていた僕は黙って乗っていた。


ようやく目的地に到着し、約束の30ルピーを渡そうとすると、高速にも乗っちゃったし、ガソリンも結構食ったから150ルピーだと言ってきた。

さすがにそのときばかりは僕もキレて、「てめーが勝手に道を間違えたんだろうが!」と言ったけど、恐ろしいことに、「間違えたのはゴメン。でも高速には乗ったから高速代とガソリン代はもらわなきゃ。」の一点ばり。

間違ったことは謝罪し、しかしそのせいでかかった費用は請求するという意味不明な論理。

馬鹿なのか姑息なのか、もはや分からない。


とことん戦ってやろうと論争していると、ガヤガヤと暇なインド人が集まってくる。

タクシーの運ちゃんが彼らに事情を説明すると、全てのインド人が僕に対して「高速に乗ったなら君がお金を払うのは仕方ない。ガソリン代もあるし。」と言ってくるではないか。

なんという短絡的な感性。


その瞬間、反論する気も失せ、インド人の単純さに乾杯ということで150ルピーを払った。


やはり、他アジア諸国の姑息なぼったくり手法とは異なる単純さ。


それがインド人にはある。



ちなみに、インドにはアヒンサーと呼ばれるガンジーの非暴力の教えがあるので、ケンカをするときに殴り合いはせず、上記のように周りの人間がガヤガヤ寄ってきて裁決を下すという方法がとられる。

最初は皆ヒマやなーと思ってたけど、殴り合いよりは遥かにいいよね。




というわけで、矛盾と単純を兼ね備えたインド人は、総じて魅力的である。

最初は疲れるかもしれないが、一ヶ月もインドに居れば、その矛盾と単純を楽しめるようになるでしょう。



あーインド行きたい。




おわり
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おちょこの裏

Author:おちょこの裏
世界最高の町、群馬県月夜町(現 みなかみ町)に生まれ、生後1週間で東京都板橋区へやってきたかと思いきや、サッカー 登山 素潜り サーフィン 写真 自転車 ミスチル 読書 ビール が好きに。



■海外渡航歴

オーストラリア・インド・タイ・カンボジア・ベトナム・ラオス・韓国・台湾



■国内は自転車で周ってます。

関東地方一周・東京→京都・別府→福岡・八丈島一周・東京→仙台・東京横断など



■登山歴

富士山・比叡山・筑波山・八丈富士・谷川岳・瑞牆山・雁ヶ腹摺山・三国山(群馬県)・越前岳・大山・塔ノ岳・荒船山・上州武尊山・蓼科山・雄山・大汝山・燕岳・大峰山・吾妻耶山・行者ケ岳・二子山・鍋割山・黒斑山・碁石ケ峰・袖平山・伊豆ヶ岳・大菩薩嶺・川苔山・編笠山・権現岳・掃部ヶ岳・道峰山(ソウル)・高水三山・生藤山・黒檜山・日光白根山・甲斐駒ケ岳・仙丈ヶ岳・羊蹄山・一ノ倉岳・茂倉岳・奈良倉山・蝶ヶ岳・白馬岳・両神山・宝登山・雲取山・檜洞丸・妙義山・入笠山・武奈ケ岳・荒島岳・八経ケ岳・西穂高岳・伊吹山・叔母子岳・剱岳・丹沢山・岩湧山・穂高岳・涸沢・弓折岳・双六岳・槍ヶ岳・樅沢岳・三俣蓮華岳・赤岳・横岳・白山・涸沢岳・小蓮華岳・針ノ木岳・蓮華岳
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現在は東京にて営業を。

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