打ち出し
2013.03.21

(山田工業所より)
頼んでいた中華鍋が届きました。
山田工業所の打ち出し中華鍋。
世の中のほとんどの中華鍋は、プレス型で鉄を押し出して一発で整形する。
対して打ち出し中華鍋は、職人の手で鉄を数千回も叩くことによって徐々に整形していく。
当然のことながら恐ろしく手間のかかる作業で、大量生産は難しく、コストは上がり、それは商品の値段にも反映されてくる。
そんな打ち出し中華鍋の利点は何か。
まず、数千回も叩くことで鍛え伸ばされるため、薄くて軽く、それでいて非常に強い。
薄い=熱まわりが良く、軽いので取りまわしもしやすいため、効率よく水分を飛ばすことができ、炒め物を簡単にパラっと仕上げることができる。
また何度も叩いた鍋肌には、よく見ると無数の叩き跡が残っており、これが油なじみをよくする。なので焦げ付かない。
肉などを炒めて少し焦げっぽくなったとしても、お湯でサッと流せば落ちる。
そもそも中華鍋というのは、炒める、焼く、揚げる、茹でる、と何でも対応する万能鍋として、ただでさえ最強説が流れている。
その中華鍋を打ち出しちゃった暁には、それはもはや欠点の見当たらない、女優でいえば蒼井優のような存在になるわけだ。
そんな打ち出し中華鍋というピンポイントの産業で、圧倒的シェアを誇っているのが山田工業所である。
山田工業所とは、自動車メーカーでいうTOYOTAであり、ファーストフード界でいうマクドナルドであり、SNS界でいうFacebookである。
要するに、打ち出し中華鍋=山田工業所という図式が確立されている。
打ち出しだけはどこにも譲らない、というその気概。
山田工業所の打ち出し中華鍋を所有することで、シャンプーにハーバルエッセンスを使っているくらいの箔は付くと思うので、興味のある方は是非どうぞ。
ヒマじゃないよ。
おわり
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