おちょこブログ

おちょこの裏ほどの器から始まったストーリー (旧タイトル:へなちょこブログ)

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甲斐駒ケ岳と仙丈ヶ岳と 

2012.08.15

前回書いたとおり本当にブログなど書いているヒマなどない夏で、随分と空いてしまった。

今回は少し前の南アルプスの話。



二連休の前夜、新しく買ったという70リットルのザックをこれ見よがしに背負って嬉しそうに新宿にやってきたモトヤマを助手席に乗せ、芦安へ。

甲斐駒ケ岳、仙丈ヶ岳は北沢峠のテント場に荷物を置いて登れるから大型ザックは必要ないし、大型ザックで来るとしても別でアタックザック的なものが必要だと前晩に懇切丁寧に説明したのに、70リットルひとつで来やがった。

ただ、買いたてのギアをすぐに使いたいその気持ちプライスレス。

心の豊かさ。



中央道は空いていたので、0時過ぎには芦安の駐車場到着。


ここからはマイカー規制で北沢峠へは近づけないため、指定バスの始発まで駐車場で仮眠。







早朝5:30のバスは恐ろしい混み具合で、乗り継ぎ場所の広河原までまさかの立ちという過酷っぷり。

ベトナムからラオス行きの24時間泥沼バスを思い出す。

南アルプスへの道のりは遠い。



7:30頃、ようやく北沢峠のテント場に到着。

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寝心地の良さそうな場所に基地を作り、朝食を摂って9時頃甲斐駒目指して出発。

甲斐駒ケ岳も仙丈ヶ岳も標準的なコースタイムは往復7時間程度あるので、9時スタートは遅い。少し焦る。



それでもしばらく続く沢沿いの道と、沢が終わったあとに続く岩稜にはちょっと感動する。

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もともと三度のメシより岩が好きなモトヤマは「おれ岩全部数えてから行くから先行ってて」と意味不明なことを言っていた。

この時から嫌な予感はしてた。




仙水峠へ出た瞬間に左手に聳える甲斐駒ケ岳の迫力は半端じゃない。


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もはやドラクエ。

若干かかっているガスがますますその迫力を増長させていることをガスは知らない。



ここから第一のピークである駒津峰まではなかなかの急登で、いつの間にか後ろにいたはずのモトヤマの姿は見えなくなってた。


駒津峰で棒ラーメン食べながら20分ほど待つも、モトヤマ現れず。

仕方ないので先に甲斐駒を目指そうと、駒津峰から山頂に続く尾根を出発。


尾根を抜けると、ようやく山頂直下の岩場に出る。






こっからは両手をつかって取り付く感じなので傾斜はかなりキツいけど個人的にはラクだし楽しい。




途中、久しぶりに雷鳥を見た。


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いま、飼いたいペットといえば雷鳥かパグでしょ。



12時半、甲斐駒ケ岳山頂到着。

誰もいなかった。

やはり登り始めが遅かった。

というかガスで眺望ゼロ。

とりあえず昼寝をしながらモトヤマを待つことに。



(寝床)




起きたら13時半で、さすがにモトヤマも来ているだろうと周りを見渡すも、その姿はなく、代わりにガスが晴れてきてた。


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(剣岳方面)




モトヤマはおそらく途中でしんどくなって引き返したか、その辺で待ってるだろうと踏み、万が一の事もあるので下り開始。


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(下り始め)




15分ほど下り、駒津峰への尾根に出たところで休んでいるモトヤマを発見。

なんでも、寝不足でしんどかったと。

山頂を踏めなかったことを相当に悔しがっていたけど、その時間から向かうにはあまりにも余裕がなさ過ぎるので断念し、翌日の仙丈ヶ岳に賭けることにしたモトヤマ。


下りながらもピークを振り返っては「絶対また来るぜ」とブツブツ呟いていたモトヤマ。

いつからこんなふうになってしまったんだろう。


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(モトヤマ)




駒津峰まで下って振り返ると、一気にガスが晴れて、甲斐駒ケ岳の相変わらずのとんでもない全容が。


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(駒津峰から)



本当に外観が凄いですこの山は。




飛ばしに飛ばし、約二時間で無事テント場に到着。



夕飯はパスタ。


噴きこぼれないよう、ジェットボイルではお湯だけ沸かして、







別のクッカーに移して茹でる。







ポツポツ雨が降ってきて翌朝の仙丈ヶ岳大丈夫かという感じだったし、寝不足だったけれど、すぐ隣に流れる沢でビールを冷やせる北沢峠ではそんなの関係ねえ。













翌朝4時に起きると、幸いにも雨は降っておらず。

これは行けるんちゃうかと。


テントを撤収し、5時過ぎに仙丈ヶ岳へ出発。


予定では北沢峠13時発のバスに乗ろうと。



2人ともよく寝たので調子よく、6時過ぎには6合目に到着。

かなりのハイペース。



ちょろいぜと思った矢先、大雨が降ってきた。

レインウェアのフードにバチバチと雨が当たって周りの音もロクに聞こえない。








もはや眺望は青色吐息。



こりゃ長居不要ということでさらに飛ばし、7時頃に小仙丈ヶ岳着。

この時点ですでに3000m近く、しかも尾根なので風もあり、体感温度はかなり低い。

やはり真夏でも3000m級に行くのであればレイン上下だけでは凌げない。



無心で歩き、というか半ば走り、8時に仙丈ヶ岳到着。







唯一撮った写真。  あまりにも過酷。


大雨の中、モトヤマがこっそりガッツポーズをしていたのを僕は見逃さなかったが。



山頂滞在時間は僅か30秒で、メダリストを注入して下山開始。



ほぼ走った。


走りつつも、小仙丈から仙丈の尾根下に広がるカールには感動します。

写真撮る余裕なかったけど。 まあまた来る。



前日の甲斐駒とも比にならないペースで下り、なんとバスの始発である9時半に北沢峠着。

コースタイム往復4時間半というスピードハイク。

もはや雷鳥。


体は汗と隙間から入った水でびしょ濡れ。

「ちょっと待った!」的にギリギリでバスに乗り込み、あっという間に北沢峠を後にした。


広河原で乗り継いだタクシーではなぜか冷房がガンガンで、濡れた体に直撃し、このまま死んじまうんじゃないかと思ったけど、11時前には芦安に到着。


北沢峠から芦安へは、まさに脱出という言葉がよく似合う。


タクシー降り場すぐに温泉があったので、間髪入れずに突入した。

水を得た魚。


でも少し坂を下ったとこの温泉のほうがいいかも。


帰りの車ではモトヤマが甲斐駒への未練かなぜか湘南の風の恋時雨を熱唱していたことを添えておく。


というわけで初の南アルプス奉行おわり。

北沢峠に行くまでに苦労はするけれど、それだけの価値はあります。

甲斐駒ケ岳も仙丈ヶ岳も、単体でみれば普通に健脚な人ならまず登れます。

南アルプス良いとこ一度はおいで。




おわり
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おちょこの裏

Author:おちょこの裏
世界最高の町、群馬県月夜町(現 みなかみ町)に生まれ、生後1週間で東京都板橋区へやってきたかと思いきや、サッカー 登山 素潜り サーフィン 写真 自転車 ミスチル 読書 ビール が好きに。



■海外渡航歴

オーストラリア・インド・タイ・カンボジア・ベトナム・ラオス・韓国・台湾



■国内は自転車で周ってます。

関東地方一周・東京→京都・別府→福岡・八丈島一周・東京→仙台・東京横断など



■登山歴

富士山・比叡山・筑波山・八丈富士・谷川岳・瑞牆山・雁ヶ腹摺山・三国山(群馬県)・越前岳・大山・塔ノ岳・荒船山・上州武尊山・蓼科山・雄山・大汝山・燕岳・大峰山・吾妻耶山・行者ケ岳・二子山・鍋割山・黒斑山・碁石ケ峰・袖平山・伊豆ヶ岳・大菩薩嶺・川苔山・編笠山・権現岳・掃部ヶ岳・道峰山(ソウル)・高水三山・生藤山・黒檜山・日光白根山・甲斐駒ケ岳・仙丈ヶ岳・羊蹄山・一ノ倉岳・茂倉岳・奈良倉山・蝶ヶ岳・白馬岳・両神山・宝登山・雲取山・檜洞丸・妙義山・入笠山・武奈ケ岳・荒島岳・八経ケ岳・西穂高岳・伊吹山・叔母子岳・剱岳・丹沢山・岩湧山・穂高岳・涸沢・弓折岳・双六岳・槍ヶ岳・樅沢岳・三俣蓮華岳・赤岳・横岳・白山・涸沢岳・小蓮華岳・針ノ木岳・蓮華岳
・木曽駒ケ岳・大天井岳・常念岳


現在は東京にて営業を。

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