おちょこブログ

おちょこの裏ほどの器から始まったストーリー (旧タイトル:へなちょこブログ)

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アオキンガーと美ヶ原と蓼科山 

2011.08.19

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(美ヶ原高原より)


夏休み終盤は山仲間モトヤマと美ヶ原高原および蓼科山にお邪魔してきたのでその様子を。


今回も夜出発で、まず美ヶ原高原でテント泊をして朝日と雲海を拝見し、翌日は蓼科山まで移動して登頂し、山頂でテント泊後、翌朝に下山して温泉に浸かって帰るというラグジュアリーな計画であった。

ああ夏休みだと、そう自覚するには十分すぎるほどに。


いつものレンタカーでミスチルとKREVA、それから最近レパートリーに加わったSalyuを聴きながら関越道を走り、上信越に逸れて深夜0時頃に美ヶ原の入り口に到着。

霧と雷が交錯する中を30分ほど慎重に運転し、2000m地点の高原へ。


高原に到達したとき、霧が立ち込める草原の奥にシカのようなヤギのようなアルパカのような謎の動物の群れを視界に捉えたが、もはや結局あれが何だったのかを知る術はない。

モトヤマはバンビだバンビと叫んでいたが。


出鼻からやってくれるぜ美ヶ原と意味不明なことをぼやきながらテント設営に取り掛かる。

遠くの空では稲光が半端ではないことになっていたが、幸いなことに雨は降っていなかった。


ただ、高原地帯ということもあって風は非常に強い。

設営中にフライシート(テントの外側の生地)等が飛ばないように協力しながら組み立て、ペグ(テントを固定する杭)は深めに打ち込む。

マットに空気を入れて座布団代わりにし、ランタンを定位置に置き、iPhoneで音楽を準備したときには深夜1時半を回っていた。


気温はおそらく12~13℃程度。


ダウンを着て、ようやく酒盛りを開始。


今回はマグネットの将棋を準備していたので、二手先くらいまでしか読めないモトヤマをボコボコにしながら相変わらずくだらない話に華が咲く。


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モトヤマはお盆の帰省中に父親と結婚観について話をしたらしく、「結婚は妥協するな」と言われたらしい。

それに対してモトヤマが「母ちゃんは失敗だったってこと?」と聞くと、「あんぐらいのを捕まえろってことだバカ野郎」と言われたという。

なんでこんな話を美ヶ原でテント張りながら聞かされなければならないのかは大いに疑問だったが、オヤジさんには敬意を称する。


そんな感じで過ごすこと3時間、気づけばうっすらと空が明るくなっていた。


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翌朝の登山を考慮してできるだけ早く寝るつもりだったが、アルプスの奥から漏れる太陽の光に照らされてうっすらと姿を現した雲海の全容を見た瞬間に、「はい朝日見よう」ということに。


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快晴の雁ヵ腹摺山から見た景色を思い出した。

雲の感じかな。


日が完全に昇ったことを確認し、すぐに寝袋へ。


3時間後、あまりの暑さに目が覚める。

日が昇ったせいでテント内に熱がこもり、ベンチレーター(テント内の換気口)だけではとても対応できない感じ。

テントの入口を開けて風を入れながら二度寝をし、10時頃に起床、テントを撤収し、お湯を沸かして味噌汁とオニギリを腹に詰め込んで蓼科山へ出発。


蓼科山の登頂時間は3時間弱と言われている。

時間は十分あると見込み、登山口で仮眠をとった。

それがいけなかったのだが。


午後13時過ぎ、登山開始。

16時までには山頂に到着し、明るいうちにテント設営と食事の準備を済ませ、早めに就寝、朝日を見て午前中のうちに下山という予定で。

口で言うのは簡単で。


蓼科山は山頂部が溶岩で覆われていて樹木が育たないため、2530m地点から360度の眺望が楽しめる山として知られる。

瑞牆山と似て岩場が多いわけだ。


笹が生い茂る序盤を終えると、すぐに急な岩場に差し掛かる。


甘かった。

かつてこれほどに甘かったと思ったことがあったかというほどに甘かった。


テントはもちろん、乾杯用のビール、そして水場が見込めない山なので大量の水を背負っていたため、背中の荷物は相当に重い。

縦走の経験がほとんど無い僕らにはパッキングの技術などほぼ皆無であり。


体力に物を言わせてジリジリと進むも、果てしなく続く急な岩場の様相に精神を蝕まれる。

2000mを越えた頃、山頂到着予定時刻であった16時はすでに過ぎ、時間の無さも重くのしかかる。


それでもこまめに休憩を挟みながら進み、16時半頃には2300mまで来ていた。

これならなんとか17時には着ける。


そこで最後の休憩をとっていたときだった。


急に霧が立ち込め、一瞬にして視界がなくなり、強風が吹き荒れた。

そして次の瞬間には大粒の雨が。


「なんじゃこりゃああ!」と叫んだときには時すでに遅し、体はビショ濡れで、体温も奪われる。


前述のとおり、この山は山頂に近づけば近づくほど草木が少ない。

そのため雨風を凌ぐのは困難だ。


かなり頼りない枯れ木の下に入り、様子をみようということに。


しかし数十分待っても天気が回復する気配はなく、もはや下着まで水が浸食し、体は大いに冷え、着替えを持っていなかった僕のメンタルは完全に萎えていた。


登山道も霧で全く先が見えない。

時間的に人の姿も無い。


そして午後17時。

熾烈な話し合いの末、泣く泣く下山を決意。


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持っていた食料と水をたらふく腹に詰め込み、天候の合間を縫って黙々と下った。

焦りがあるからか、とてつもなく長く感じた岩場の下り。


2時間近くかけてようやく登山口に到着。

天気が回復する見込みはなく、蓼科山を見上げると雷が頻繁に光を放っている。


下りてよかった…。


そーして東京までの帰路へ。


帰りの車中、「完敗だよ、蓼科山よ。」とつぶやくモトヤマ。


先月、大阪で指摘を頂いた通り、やっぱりまだまだスキルも知識も経験も足りてない。

あらゆる状況を想定しておくという基本が全然できてない。

やっぱり他のスポーツと比べても経験がモノを言うスポーツな気がする。


まぁなにより楽しいんだけど。



テナヤブーツほしー。
http://webshop.montbell.jp/common/system/user/infomation/disp.php?site_category_id=2&infomation_id=184




おわり
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おちょこの裏

Author:おちょこの裏
世界最高の町、群馬県月夜町(現 みなかみ町)に生まれ、生後1週間で東京都板橋区へやってきたかと思いきや、サッカー 登山 素潜り サーフィン 写真 自転車 ミスチル 読書 ビール が好きに。



■海外渡航歴

オーストラリア・インド・タイ・カンボジア・ベトナム・ラオス・韓国・台湾



■国内は自転車で周ってます。

関東地方一周・東京→京都・別府→福岡・八丈島一周・東京→仙台・東京横断など



■登山歴

富士山・比叡山・筑波山・八丈富士・谷川岳・瑞牆山・雁ヶ腹摺山・三国山(群馬県)・越前岳・大山・塔ノ岳・荒船山・上州武尊山・蓼科山・雄山・大汝山・燕岳・大峰山・吾妻耶山・行者ケ岳・二子山・鍋割山・黒斑山・碁石ケ峰・袖平山・伊豆ヶ岳・大菩薩嶺・川苔山・編笠山・権現岳・掃部ヶ岳・道峰山(ソウル)・高水三山・生藤山・黒檜山・日光白根山・甲斐駒ケ岳・仙丈ヶ岳・羊蹄山・一ノ倉岳・茂倉岳・奈良倉山・蝶ヶ岳・白馬岳・両神山・宝登山・雲取山・檜洞丸・妙義山・入笠山・武奈ケ岳・荒島岳・八経ケ岳・西穂高岳・伊吹山・叔母子岳・剱岳・丹沢山・岩湧山・穂高岳・涸沢・弓折岳・双六岳・槍ヶ岳・樅沢岳・三俣蓮華岳・赤岳・横岳・白山・涸沢岳・小蓮華岳・針ノ木岳・蓮華岳
・木曽駒ケ岳・大天井岳・常念岳


現在は東京にて営業を。

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