おちょこブログ

おちょこの裏ほどの器から始まったストーリー (旧タイトル:へなちょこブログ)

雁ヶ腹摺山奉行 

2010.10.26

タイトルを見て、一発で正しく読めた人はもはや一緒にサッカーでもしたいんだけど、先週末は雁ヶ腹摺山へ。


がんがはらずりやま。

渡り鳥であるガンが、その腹をするようにして尾根を飛んでいくことからその名がついたと言われる(Wikipedia参照)らしい。

なんとも男前な名称だ。

「るろうに剣心」で言うなれば、天翔龍閃(あまかけるりゅうのひらめき)といったところか。


というわけで登ってきたんだけど、その経緯は実に不純で、ただ野生の動物を見たいがために深夜に山梨県の山道に繰り出したら、偶然にも雁ヶ腹摺山の登山口である「大峠」に迷い込んだため、「夜が明けたらここ登ってみるか」という流れになった、という感じである。


いつもどおり金曜日の仕事後に東京を出発し、山梨県は大月市で目星をつけておいた山道へ。

動物を求めて突入していったが、現れたのはタヌキ一匹のみで、すぐに濃い霧に包まれ、動物どころではなくなった僕らは、無事に山道の逆側の国道に抜け出したい一心で、目の前の真っ白な曲線を時速20キロでジリジリと進んだ。

もしかしたらその白いベールの中でハイエナあたりが出てた可能性もあるけれど、気づけば霧は晴れ、目の前には再度神々しい雰囲気の山道が姿を現した。


そうして少し進むと、不意に車道の左側で停車する何台かの車が。


どうやら駐車場のようである。


雰囲気があまりにもヤバかったので通り過ぎようとしたが、駐車場の先の山道は金網で寸断されていた。


つまりはその駐車場がゴールで、その先は通行止めになっていたわけだ。


右側に立った看板を車のライトで照らすと、「雁ヶ腹摺山登山口」との文字が。

これがこの山に登ることになった経緯である。


時刻はすでに午前4時。

残り一台分しかなかったスペースに車を停め、仮眠をとった。


そして翌朝7時前に目を覚ますと、そこには鮮やかなグラデーションの木々がずどん。

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テンションが上がった僕は連れを叩き起こし、読み方すら知らない山を登り始めた。

改めて看板を見ると、どうやら富士山の眺望で有名な山らしく、かつての500円札に描かれた富士は雁ヶ腹摺山からの眺望らしいことだけは分かった。


ただ、はっきり言って登山としての楽しみはほとんどない。

歩行時間、距離ともにおそらく高尾山よりも少ない。


だけど、山頂間際からの雲の上に浮かぶ富士山の眺望は、僕が今まで見てきた景色という景色の中でも1位、2位を争う壮大さ。(インドはジャイサルメールの夕方の街並みも捨てがたい)


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まじすげえ。


快晴であることをあんなに有難く思ったことはなかったと思う。

逆に言えば、天気がよくなければほとんど楽しめない山かも。


とにかく。

僕はあんまりマジマジと富士山を眺めたことはないけれど、富士山がここまで日本人の支持を得ているのは、その規模に因るものなんかじゃなく、全く欠けたところがないように思わせる絵に書いたように均一化された姿形に因るものだと思う。


それを雲の上に見た日には、枝で作った箸でカップラーメンを食っちまうのも無理はない。

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(割り箸を車の中に忘れた。)


下山後は麓にある真木温泉へ。


そこの人に聞いて初めて雁ヶ腹摺山の読み方を知ったという。


というわけで雁ヶ腹摺山奉行も終了。


本当に感動する瞬間なんてのはいつだって偶然、たまたま、無意識のうちにしか起こらんもので、全く登る気もなかったし、そもそも存在すら知らなかった雁ヶ腹摺山からの景色には本当に感動したね。


登山口である大峠までの山道は毎年11月下旬~冬明けまで通行止めになるようなので要注意。



おわり
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山か海か 

2010.10.17

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(筑波山 山頂より)


イノシシかサメか。

山賊か海賊か。

山菜か海藻か。

登るか潜るか。

緑か青か。


つまり山派なのか海派なのかという議論である。


この議論は今話題の「尖○諸島がどっちの国のものか」という議論くらい際どいわけだけど、僕は山派だ。


もちろん海が嫌いなわけではなく、どっちか選らばねーとゴロっとしたニンジン食わせるぞと言われたら山を選ぶという程度の差であるが。

そもそもどちらも地球が持つ極めて代えがたい資源であるから、比較すること自体が愚かなのである。


とにかく、僕は山が好きだ。


僕は東京育ちでありながら、群馬県の山奥で育った母親に「山をなめんな」と言われて育った(ホント)ため、どこか山を敬っている節がある。


山。


逆から読んだら、まや。


山は良い。


山はデカく、なぜプラスじゃ駄目なのかよく分からないマイナスイオンを放出し、緑が多いから酸素が濃くて呼吸が楽なのかと思ったら登ってるうちに空気が薄くなるというパラドックスを持ち、誰に対しても差別なく野生の動物に出会う機会を与えてくれる。
(8/23記事『魔の山奉行』参照 リンク→http://henachoko0913.blog3.fc2.com/blog-entry-35.html


当然、海のほうが好きという人も大勢いるだろう。

というか僕ら世代で言えば、そっちのほうが多いのかも。


でも僕は山が好きだ。


なぜなら海の水は元を辿れば山から湧き出る水によってできているからだ。


しかし入社初期の研修とかでロジカルシンキングを刷り込まれたどっかの先進的企業の海好きサラリーマンはこう対抗してくるだろう。


「山から湧き出る水は、そもそも海の水が蒸発してできた雲が降らせる雨によってできている」と。


ただ、僕に言わせれば、そんな理科好きの小学生の給食時の話題みたいな論理はクソ喰らえってなとこである。


水が蒸発する様を視認できるか?

川の流れは視認できるし、せせらぎという素晴らしい名の音を聴覚で感じることもできる。


と、これは僕が海よりも山を押す数あるワケのほんの一例であるが、詳しいことはこれまでこのブログで書いてきた山登り記事を読んで頂きたい。


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(筑波山山頂付近にて)



山はオトコのロマンだ。

それはもう、サッカーの次くらいに。


先週末も今週末も山登り。



おわり

中日の決意 

2010.10.10


(本日のブログ執筆場 iPhoneで撮影)


久しぶりにブログを書くためだけにブログを書いてます。

今日はいつものフットサルが休みだから。


ちなみに冒頭に載せた写真の今この記事を書き進めているオシャレっぽいところは当然僕の部屋ではありません。

ブログ書くために友達の家に押し入っているだけです。

ちなみに、僕の部屋は3畳です。(2010/04/19記事『3畳の美学』 リンク→http://henachoko0913.blog3.fc2.com/blog-entry-7.html参照)

こんなオシャレ雑貨を置いておくスペースはありません。


さて。

今日は仕事と玉蹴りという学生で言えば「文武」に相当する2つのテーマに分けてそれぞれの近況を。


まず仕事に関しては、「旅」→「金」という180度の業界移動を果たした4月から半年が経ち、すっかり業界人っぽくなってきた。

なーんてことは全然なくて、自分の知識のあまりの乏しさにイライラする毎日。

その乏しさたるやコンニャクに含まれるカロリーのごとしだ。

ちなみに、コンニャクを馬鹿みたいに1kg食っても、50kcalしか摂取できないらしい。

乏しすぎる。


さて。

この業界に必要な知識が完全に自分の中に落としこめていれば、それを説明したり相手の質問に応答するスキル面での自信はあるし、知識の差は単に経験の差っていう考えも無いわけじゃない。

ただ、すでに1人で外に行かせてもらっている以上それは言い訳以外の何物でもなく。


知識の足りなさで営業マンとしての価値が下がることほど勿体ないことはない。

そんなもんは努力でどうにでもなるんだから。


というようなことを最近は感じるので、ペース上げてお勉強に取り組もうと思う。

それが仕事の話。


次は人間が作り出したあらゆる事象の中で最も素晴らしいと信じてやまない玉蹴りについて。

昨日、所属しているフットサルチーム(『アオキング』 リンク→http://blog.livedoor.jp/aoking_2010/archives/51522647.html)で関東フットサル施設連盟選手権っていう大会に出たんだけど、味スタ内でボールが蹴れるというモルディブの水上コテージに泊まれるくらいの感動と、久しぶりに本気で勝ちに行きたいとチーム全体が思うあの感じと、試合にあまり出れずに悔しいとか思うあの感じをいっぺんに味わうことができて、こんな幸せなサラリーマンは俺以外にはいねえだろうとか思った。


学生時代にはこーゆう機会がインドの人口くらいあった。

サッカー部に所属するだけでこーゆう舞台が勝手に用意されてて。

それをいかにないがしろにしてきたことか。


昨日は2勝1分という好成績にも関わらず僅かな得失点差で予選敗退という悔しすぎる結果に終わったので、今では数少ないこーゆう転機を無駄にしないように玉蹴りにも励みたい。



というわけで今日からも変わらず文武両道なサラリーマンを目指してミスチルでも聴こうと思う。



おわり

瑞牆山奉行 

2010.10.04

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(瑞牆山登山口駐車場にて)


約一ヶ月前のある日、山登りに行く計画を共に立てていたモトヤマ(9/21記事、『東京→仙台チャリ奉行』参照 リンク→http://henachoko0913.blog3.fc2.com/blog-entry-39.html)から突然、「瑞牆山だな」というメールが来たのが全ての始まりだった。


「瑞牆山」なんて漢字検定0.5級レベルの漢字が読めるはずもない僕は、モトヤマが山の登り過ぎで頭がおかしくなってしまったかと思ったが、iPhoneで調べると、瑞牆山(みずがきやま)は登山家にかなりの人気を誇る山梨県の山だと判明。


難しくて読めない山とかヤバくね?ということで僕らの行き先は瑞牆山に決定。


そして10/1(金)深夜から10/2(土)にかけて瑞牆山を攻めてきたので、その話を書きたい。


例によって(8/23記事『魔の山奉行』参照 リンク→http://henachoko0913.blog3.fc2.com/blog-entry-35.html)仕事後の夜遅くに東京を出発し、中央道をミスチルがんがんで安全運転で走行、山梨県へ向かった。

須玉ICで降り、そこから瑞牆山登山口駐車場へ向かう山道に入っていくのだけれど、そこで『ヤツら』に会ってしまったので、そのことは書かざるを得ない。

上のリンクの『魔の山奉行』に書いたが、僕らは谷川岳麓でイノシシ大先生に会っていたので、また出会えるのではないかと期待しながら深夜の山道を走っていたことは言うまでもない。

タヌキ2匹と鹿1匹はすぐ出てきたのだが、あっという間に山の中へ逃げてしまったので興奮度はまだ62%くらいだった僕ら。


しかし、瑞牆山登山口駐車場も目前にせまり、助手席のモトヤマが「今回は会えそうにねえな・・・」と涙を浮かべながら諦めかけた次の瞬間、前方に車のライトに照らされて神秘的に浮かび上がる数体の『ヤツ』が現れたのである。



(『鹿の群れ』youtubeに投稿済)


美しい毛並み、芸術的に伸びる角、優雅な逃げ方、そしてその数。

あれは完全に「しし神」だった。


youtubeを観てもらえれば分かるが、あのときの感動と興奮は、南アW杯の駒野のPKをも凌いでいただろう。


あの瞬間は、あの道路では人間の数(僕ら2人)よりも鹿の数(6匹)のほうが多かったのだ。

そんなおかしな比率があっていいのか。

人1に対して鹿3。

1対3。

まるでニュージーランドで言う羊のようなテンションである。


やはり野生の動物は、動物園で必然的かつ意図的に見るものとはワケが違う。

深夜の山道の暗黒の中で、偶然かつ無意識のうちに目の前に巨大な野生の動物が現れたときの体中の毛穴が直径10センチくらい開く感じを是非知って欲しい。

アフリカの熱帯雨林にもひけを取らない興奮がそこにはあるのだ。

今回は動画に収めることができたことを誇りに思う。



さて。

興奮冷めやらぬうちに瑞牆山登山口の駐車場に到着した僕らは、例によって凄すぎる星を眺めながら酒盛りを開始。(冒頭の写真参照)

いつか星も綺麗に撮れるカメラを買おうと思う。

もちろんそこでの会話の内容の9割は「鹿について」だ。



クソ冷える車の中で仮眠を取り、翌朝8時に登山開始。


しし神の興奮に負けず劣らず、瑞牆山の険しさは僕の浅い登山史に深く刻まれることとなった。


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(瑞牆山の外観)

少し見にくいが、木々の奥にそびえ立つ瑞牆山の雄姿をおわかり頂けるだろうか。


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このように、登山道には常に巨大な岩が立ちはだかる。

岩の右手にある階段を見てもらえれば、いかに岩がデカイかが分かるはず。


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ロープを使って登る岩場も数知れず。


存分にアウトドア感を楽しめる登山道だと言えるだろう。


とにかく岩がすげえ。

山っていうか岩。

山登りっていうか岩登り。

岩の岩による岩のための政治。


そんな感じで登山口から2時間半ほどで山頂に到着。

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山頂から見下ろすことができる凶暴に突き出た岩々の迫力は圧巻。

山頂では簡易バーナーでお湯を温めて味噌汁とカップラーメンとコーヒーを作った。(ずっと夢だった)

動画も是非。


(瑞牆山山頂、その景色とお湯を沸かすモトヤマ)


このあと山頂で少し昼寝をし、一時間半ほどかけて山を下り、昼過ぎには駐車場へ到着。


帰りは増富温泉へ。

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(増富温泉。入浴700円。)

この温泉には瑞牆山で見かけた人がたくさんいた。

どうやら瑞牆山登頂~増富温泉への流れは鉄板らしい。


ちなみにこの増富温泉の駐車場で野生のリスを見たことも忘れてはならない。

とにかく野生であれば、リスであろうと興奮度は8000%である。

残念ながらそのリスはシャッターに収めることができなかったが。


こんな感じで瑞牆山奉行は終了。

歩行時間としては谷川岳(ロープウェイを使わずに登った場合)よりも少ないが、その登山道の険しさ、都内からでも日帰りで行ける立地、漢字の難しさ、そして野生のヤツらのことを考えると、瑞牆山は今までで最高の山だったと言っていいだろう。


とにかく、このブログの全てを賭けてオススメしたい山であることは確かだ。



来週は二度目の筑波山登山に行ってきます。

冬も近いので今年の山登り奉行もラストスパート。



おわり

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プロフィール

おちょこの裏

Author:おちょこの裏
世界最高の町、群馬県月夜町(現 みなかみ町)に生まれ、生後1週間で東京都板橋区へやってきたかと思いきや、サッカー 登山 素潜り サーフィン 写真 自転車 ミスチル 読書 ビール が好きに。



■海外渡航歴

オーストラリア・インド・タイ・カンボジア・ベトナム・ラオス・韓国・台湾



■国内は自転車で周ってます。

関東地方一周・東京→京都・別府→福岡・八丈島一周・東京→仙台・東京横断など



■登山歴

富士山・比叡山・筑波山・八丈富士・谷川岳・瑞牆山・雁ヶ腹摺山・三国山(群馬県)・越前岳・大山・塔ノ岳・荒船山・上州武尊山・蓼科山・雄山・大汝山・燕岳・大峰山・吾妻耶山・行者ケ岳・二子山・鍋割山・黒斑山・碁石ケ峰・袖平山・伊豆ヶ岳・大菩薩嶺・川苔山・編笠山・権現岳・掃部ヶ岳・道峰山(ソウル)・高水三山・生藤山・黒檜山・日光白根山・甲斐駒ケ岳・仙丈ヶ岳・羊蹄山・一ノ倉岳・茂倉岳・奈良倉山・蝶ヶ岳・白馬岳・両神山・宝登山・雲取山・檜洞丸・妙義山・入笠山・武奈ケ岳・荒島岳・八経ケ岳・西穂高岳・伊吹山・叔母子岳・剱岳・丹沢山・岩湧山・穂高岳・涸沢・弓折岳・双六岳・槍ヶ岳・樅沢岳・三俣蓮華岳・赤岳・横岳・白山・涸沢岳・小蓮華岳・針ノ木岳・蓮華岳
・木曽駒ケ岳・大天井岳・常念岳


現在は東京にて営業を。

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