コロナと学生
2020.10.17
僕は基本的に自分が人生を謳歌することで頭がいっぱいなので、コロナに関して思うのはただひとつ、自分の学生時代に当たらなくて良かったと。自分だけは助かったと。
2月後半から3月、何やらよく分からないままテレビとスマホだけがザワザワとし始め、学校の休校だけは早かった。
死語になりつつある緊急事態なんちゃらの、かなり前だったと記憶される。
学校や部活、行事で過ごす時間は、日本経済に直結はしないだろうという「所詮学校でしょ」という認識と、「子供たちの安全のためだ!」という100%勝てる大義名分を正義感満載で振りかざされ、真っ先にコロナ規制を喰らわされたのは子供たちだ。
「とりあえず手を打った」というパフォーマンスと言われてもしょうがないくらい、休校だけはササっと断行された。
あくまでも課外活動だから…という誰も意識したことのなかった正論で中止に追いやられた甲子園には、もはや目もあてられない。
ここにきてようやく、コロナ渦に対する企業活動と教育現場の足並みが揃ってきたように思える。
つまり今日までで、最も長い期間コロナ渦にいるのは子供たち、ということになる。
人の時間の価値は平等だろうし、一概には言えないけれど、彼らの過ごす一年と、僕らが過ごす一年では、その後の人生に及ぼす影響と、記憶への残り具合がまるで違う。
義務教育という名のもとに登下校をさせ、クラスに好きな女の子ができた頃、今度は家にいろという。
やっと学校に来れたと思ったら、好きな女の子はマスクをしており、楽しみにしていた笑顔を拝むこともできない。
しまいには自分もマスクをしていて目だけが露出しているから、得意の横目チラ見が目立ってしょうがない。
こんなんじゃお付き合いは愚か、会話をすることすらままならない。
そんなことをしているうちに、彼らの濃密かつ、取り返しのつかない数年間は、あっという間に過ぎていく。
コロナとは無縁に大学卒業までを迎えた者として、それは本当に恐ろしいことだし、制約が多い中でも「楽しかった」と後で思える学生生活をなんとかして送って欲しいと切に願う。
感染防止対策と社会経済活動の両立というけれど、子供たちには選択権がないということを踏まえれば、学校現場こそ社会経済活動の最たるものに位置づけてほしい。
高校サッカー選手権はやるよね?
おわり
2月後半から3月、何やらよく分からないままテレビとスマホだけがザワザワとし始め、学校の休校だけは早かった。
死語になりつつある緊急事態なんちゃらの、かなり前だったと記憶される。
学校や部活、行事で過ごす時間は、日本経済に直結はしないだろうという「所詮学校でしょ」という認識と、「子供たちの安全のためだ!」という100%勝てる大義名分を正義感満載で振りかざされ、真っ先にコロナ規制を喰らわされたのは子供たちだ。
「とりあえず手を打った」というパフォーマンスと言われてもしょうがないくらい、休校だけはササっと断行された。
あくまでも課外活動だから…という誰も意識したことのなかった正論で中止に追いやられた甲子園には、もはや目もあてられない。
ここにきてようやく、コロナ渦に対する企業活動と教育現場の足並みが揃ってきたように思える。
つまり今日までで、最も長い期間コロナ渦にいるのは子供たち、ということになる。
人の時間の価値は平等だろうし、一概には言えないけれど、彼らの過ごす一年と、僕らが過ごす一年では、その後の人生に及ぼす影響と、記憶への残り具合がまるで違う。
義務教育という名のもとに登下校をさせ、クラスに好きな女の子ができた頃、今度は家にいろという。
やっと学校に来れたと思ったら、好きな女の子はマスクをしており、楽しみにしていた笑顔を拝むこともできない。
しまいには自分もマスクをしていて目だけが露出しているから、得意の横目チラ見が目立ってしょうがない。
こんなんじゃお付き合いは愚か、会話をすることすらままならない。
そんなことをしているうちに、彼らの濃密かつ、取り返しのつかない数年間は、あっという間に過ぎていく。
コロナとは無縁に大学卒業までを迎えた者として、それは本当に恐ろしいことだし、制約が多い中でも「楽しかった」と後で思える学生生活をなんとかして送って欲しいと切に願う。
感染防止対策と社会経済活動の両立というけれど、子供たちには選択権がないということを踏まえれば、学校現場こそ社会経済活動の最たるものに位置づけてほしい。
高校サッカー選手権はやるよね?
おわり
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オオモンハタ45cm
2020.08.02
椅子みたいなプレデター
2020.05.30
目的のない勉強に意味はあるか
2020.05.09
人生で初めてと言ってもいい、ある意味貴重な自宅謹慎の時間。(少なくとも今日明日は経済的に困窮しないという恵まれた前提の上で)
ひたすら映画やテレビを観たり、ゲームに明け暮れることはせず、ここだ、ここで差をつけよう(誰と?)と、自己啓発に努めると誓って早1ヵ月。
仕事に活かせそうな分野の勉強をする、趣味を充実させるために知識を深める、そしてみんな大好き、資格取得を目指す。
と、夢と希望を抱いて思いを巡らせた。
そして「誰にも向けられていない誓い」から1ヵ月経って思ったことはただ一つ、目的のない勉強ほど、はかどらないものはない。
なんの勉強しようかなーで、まず三日。
びっくりするほど、思いつかない。
普段からいかに目的意識を持たず、その日暮らしで生きているかを痛感し、少し凹んで一晩。
なんども書いてきた「悩んでいること自体に意味はない」論を振りかざし、とりあえず、あいだを取って?英語の勉強でもしようと思い立ち、教材を探し始めて一週間。
言い訳だが、学生時代と違って、教材の選択肢が多すぎるのだ。
従来の参考書から、スマホアプリ、サブクス、DSのソフト、YouTubeなど。
ああそうだ、教材を探している時間それ自体には何の意味もないんだ、この時間にもライバル(だれ?)はせっせと自己啓発に励んでいるんだ、と焦って買った参考書1冊と、ダウンロードしたアプリがひとつ。
少しずつ感覚を取り戻しつつあるけど、ひと月前に想像していた自分の英語力には程遠い。
毎日決まった時間にたった1~2時間勉強することが、こんなにも難しいものだったか。
こんなんなら鬼滅とバリ伝を一気読みしてたほうが良かったかも…と漏らしつつ、なんとか思い直して今日に至る。
知識や教養を身に付けることは手段であって目的ではないと正論っぽく言い始め、純粋な勉強意欲を無くしておそらく十数年。
さも自分が成熟した大人になったかのように、具体的な目的がなければ行動ができなくなっている。
受験当時は、合格それ自体が紛れもなく目的になっていて、それゆえの集中力を如何なく発揮していた。
少し褒められればその気になり、点数アップを目指すことに一片の迷いもなかった。
志望校に合格することがゴールじゃない、入学したあとにどうするかだ、とオトナはよく言う。
たぶん僕も言ったことがある。卒業したあとに。
そんな折、いいから黙って手を動かせ、とコロナは教えてくれた。
最後に、昨日解いたリスニングの問題から一つ。(質問の回答として適切なものを選ぶ定番のやつ)
質問:Which would you prefer, fish or beef, for dinner tonight?
正答:Neither. You know I am a vegetarian.
せっかく聞いてくれてるのに、その返事はないでしょ・・・。
おわり
ひたすら映画やテレビを観たり、ゲームに明け暮れることはせず、ここだ、ここで差をつけよう(誰と?)と、自己啓発に努めると誓って早1ヵ月。
仕事に活かせそうな分野の勉強をする、趣味を充実させるために知識を深める、そしてみんな大好き、資格取得を目指す。
と、夢と希望を抱いて思いを巡らせた。
そして「誰にも向けられていない誓い」から1ヵ月経って思ったことはただ一つ、目的のない勉強ほど、はかどらないものはない。
なんの勉強しようかなーで、まず三日。
びっくりするほど、思いつかない。
普段からいかに目的意識を持たず、その日暮らしで生きているかを痛感し、少し凹んで一晩。
なんども書いてきた「悩んでいること自体に意味はない」論を振りかざし、とりあえず、あいだを取って?英語の勉強でもしようと思い立ち、教材を探し始めて一週間。
言い訳だが、学生時代と違って、教材の選択肢が多すぎるのだ。
従来の参考書から、スマホアプリ、サブクス、DSのソフト、YouTubeなど。
ああそうだ、教材を探している時間それ自体には何の意味もないんだ、この時間にもライバル(だれ?)はせっせと自己啓発に励んでいるんだ、と焦って買った参考書1冊と、ダウンロードしたアプリがひとつ。
少しずつ感覚を取り戻しつつあるけど、ひと月前に想像していた自分の英語力には程遠い。
毎日決まった時間にたった1~2時間勉強することが、こんなにも難しいものだったか。
こんなんなら鬼滅とバリ伝を一気読みしてたほうが良かったかも…と漏らしつつ、なんとか思い直して今日に至る。
知識や教養を身に付けることは手段であって目的ではないと正論っぽく言い始め、純粋な勉強意欲を無くしておそらく十数年。
さも自分が成熟した大人になったかのように、具体的な目的がなければ行動ができなくなっている。
受験当時は、合格それ自体が紛れもなく目的になっていて、それゆえの集中力を如何なく発揮していた。
少し褒められればその気になり、点数アップを目指すことに一片の迷いもなかった。
志望校に合格することがゴールじゃない、入学したあとにどうするかだ、とオトナはよく言う。
たぶん僕も言ったことがある。卒業したあとに。
そんな折、いいから黙って手を動かせ、とコロナは教えてくれた。
最後に、昨日解いたリスニングの問題から一つ。(質問の回答として適切なものを選ぶ定番のやつ)
質問:Which would you prefer, fish or beef, for dinner tonight?
正答:Neither. You know I am a vegetarian.
せっかく聞いてくれてるのに、その返事はないでしょ・・・。
おわり
美容室が苦手
2020.03.22
連休最終日ということで、大の苦手である美容室へ。
去年、思いのほか多くのアクセスがあったブログ記事で、「僕は実は髪型を気にしていない風を装っている」というあまりにも平和でWho cares?なカミングアウトをした。
リンク→キマらない髪型
そんなわけで、セルフカットや1000円カットではなく、美容室に行くようにしている。
といっても行きつけがあるわけではなく、その日に予約が取れる手頃なところを探す。
原則として「髪型なんて気にしていない風」を装っているため、常連客になるなんてのは更々御免だ、というのもある。
今日も、「まぁ時間もあったし、たまたま予約できたから来てみましたー」といった雰囲気をできるだけ醸し出しつつ、入店。
いつもより少し値段設定が高い店だったからか、店員さんの対応が物凄く丁寧で、迅速。
僕は、美容室で、ガチガチに髪の毛を固めたイケメンが表紙にドーンと載った雑誌がズラーッと並んだテーブルの前のソファに座らされて待たされる、あの時間を最も苦手としている。
待っている間、「気にしてるんでしょ?髪型」と言われているようで、居心地が悪いのだ。
今日はすぐに席に通されたので、第一関門はクリア。
しかしここからが問題で、僕はカット台に座ると完全に無力化する。
美容室のあの無抵抗感は、いったい何に喩えられよう。
もし切られたあとに髪型が気に入らなかった場合、文句言える人っているんですかね?
今日も、そんな僕の不安を他所に、あれよあれよとハサミが進んでいく。
しかし今日は担当スタッフさんの洞察力が高いのか、おそらくは返答を見据えた質問の仕方をしてくれる。
「できるだけ軽くしたほうがいいですよね?」
「いつもその日に予約が取れる店に行かれてる感じですか?」
と。
僕は「そうですね」しか声を発していなかったけれど、「髪型を気にしていない風」だけではなく、今日は特別に、「居心地が良い風」も装った。
いつもは、
「スッキリしましたね!」
「このへんもスッキリさせました。」
「ちょっと触ってみてもらっていいですか?だいぶスッキリしてると思います。」
「いやースッキリしましたね!」
と、もはや坊主にしてくれ…と言いたくなるくらい、「スッキリ」を繰り返され、「そうですね」と答えるのがお決まりだ。
あとで知ったが、地元でも人気店のようで、コロナの影響で今日はたまたま予約が取れたっぽい。
そこまで大きな店ではなかったけれど、駅近物件のその家賃は、おそらく僕の月々の住宅ローン返済額の3倍は下らない。
コロナショックってなに?と言わんばかりに、毎月の家賃の引き落としは容赦ないだろう。
そんな状況下で、見るからにリピーターにならなそうな美容室拒否男にも手を抜かないその姿勢は、明日から真似たい。
スッキリした頭で。
おわり
去年、思いのほか多くのアクセスがあったブログ記事で、「僕は実は髪型を気にしていない風を装っている」というあまりにも平和でWho cares?なカミングアウトをした。
リンク→キマらない髪型
そんなわけで、セルフカットや1000円カットではなく、美容室に行くようにしている。
といっても行きつけがあるわけではなく、その日に予約が取れる手頃なところを探す。
原則として「髪型なんて気にしていない風」を装っているため、常連客になるなんてのは更々御免だ、というのもある。
今日も、「まぁ時間もあったし、たまたま予約できたから来てみましたー」といった雰囲気をできるだけ醸し出しつつ、入店。
いつもより少し値段設定が高い店だったからか、店員さんの対応が物凄く丁寧で、迅速。
僕は、美容室で、ガチガチに髪の毛を固めたイケメンが表紙にドーンと載った雑誌がズラーッと並んだテーブルの前のソファに座らされて待たされる、あの時間を最も苦手としている。
待っている間、「気にしてるんでしょ?髪型」と言われているようで、居心地が悪いのだ。
今日はすぐに席に通されたので、第一関門はクリア。
しかしここからが問題で、僕はカット台に座ると完全に無力化する。
美容室のあの無抵抗感は、いったい何に喩えられよう。
もし切られたあとに髪型が気に入らなかった場合、文句言える人っているんですかね?
今日も、そんな僕の不安を他所に、あれよあれよとハサミが進んでいく。
しかし今日は担当スタッフさんの洞察力が高いのか、おそらくは返答を見据えた質問の仕方をしてくれる。
「できるだけ軽くしたほうがいいですよね?」
「いつもその日に予約が取れる店に行かれてる感じですか?」
と。
僕は「そうですね」しか声を発していなかったけれど、「髪型を気にしていない風」だけではなく、今日は特別に、「居心地が良い風」も装った。
いつもは、
「スッキリしましたね!」
「このへんもスッキリさせました。」
「ちょっと触ってみてもらっていいですか?だいぶスッキリしてると思います。」
「いやースッキリしましたね!」
と、もはや坊主にしてくれ…と言いたくなるくらい、「スッキリ」を繰り返され、「そうですね」と答えるのがお決まりだ。
あとで知ったが、地元でも人気店のようで、コロナの影響で今日はたまたま予約が取れたっぽい。
そこまで大きな店ではなかったけれど、駅近物件のその家賃は、おそらく僕の月々の住宅ローン返済額の3倍は下らない。
コロナショックってなに?と言わんばかりに、毎月の家賃の引き落としは容赦ないだろう。
そんな状況下で、見るからにリピーターにならなそうな美容室拒否男にも手を抜かないその姿勢は、明日から真似たい。
スッキリした頭で。
おわり